極寒の季節でもブラックバスを釣りたい方へ
季節は12月。今回は真冬のブラックバス について記事を書いていきます。
変温動物のブラックバスは温度変化に敏感で適水温が22°〜27°言われているブラックバス にとって、冬場の水温はブラックバスの基礎代謝を低め活性が極端に下がります。
特に5°を下回る水温では、ほとんど捕食活動を行わずじっと春が来るのを待っていて、とても攻略が難しい時期になります。
しかし冬はデミリットだけではなく、体力のある大型のブラックバスはそんな低水温の中でも動き回りベイトを探しています。全く釣れないなんてことはなく、むしろビックバスだけを狙うことの時期とも言えます。
今回はそんなクセが多く攻略が難しい冬のバス釣りについて、解説していきます。
僕がバス釣りを始めたばかりの頃は、冬に関わらず全くバスが釣れず本当に苦労しました。
どうしてもブラックバスが釣りたいという思いから真冬の雪が降っている中でも釣行に出かけた経験があります。笑
本記事では冬のブラックバスについて釣果を向上させる為のポイント、というテーマにフォーカスして解説していこうと思います。
本記事のテーマ
釣りバカ向け!極寒の中でもバスを釣りに行く人のために冬バスを攻略する手順!
目次
- 冬バスって釣れるの?
- 冬バス釣行のメリット
- 冬バスを攻略するポイント
本記事の信頼性
本記事を執筆している僕は現在バス釣り歴8年。僕がバス釣りを始めたときは、釣り方をネットで調べようにも欲しい情報がなかなか手に入らず、1年ほど釣れない時期が続き本当に苦労しました。
考えてみればその時から「いつかバス釣り超初心者用の解説記事を書きたい!」と思っていました。最近の釣行では比較的安定して釣果を出すことができ少しでも役に立てばと思い本記事を執筆しています。 それではさっそく解説していきます!
冬バスって釣れるの?
釣れないこともないが、かなり厳しい戦いになる。
正直に言います。
冬のブラックバスは一筋縄にはいきません。
様々に情報が出回っている今の世の中、冬でもブラックバスが釣れるよ!と言っている人も少なくありませんが、冬のブラックバスを釣り上げるには本当に苦労します。
いきなり希望を砕くようなことを言ってしまって申し訳ないのですが、これが事実です。
僕は冬でも、ブラックバスを釣り上げたくて極寒の雪の中、何度も釣行に出かけていた時期があります。
しかし陽が登って日中が暖かいような早い時期の冬ならば全然釣れるのですが、日中でも凍えるような寒さ、また雪が降っているような真冬の状態で釣り上げることは容易ではありません。
ブラックバスは水温が10°を下回ると活性がかなり低くなりベイトを見つけてもバイトに行かなかったり、さらに5°を下回るとほとんど動きません。
またブラックバスは夏場のような高い水温が適水温と思われがちですが、実は水温が低いほうがブラックバス にとって適している水温と言えます。
一年を通してブラックバスのコンディションに注目して欲しいのですが、猛暑の日なんかでは食い気が高くすぐに釣れますが、痩せ型のバスが多いと思いませんか?
あれは、痩せて夏バテしないように無理をして動き回り餌を探しているのであって、本来はあまり動きたくないのです。
そして、水温が落ち着いてきた秋〜冬場にかけ、ブラックバスは過度な捕食をしなくても問題がなく活性が低くなり、夏場に比べ捕食量が大幅に減るのに対しコンディションは良型が多いです。
そう言ったブラックバスの生態から、冬場でのバス釣りはさらに攻略が難しくなります。
冬バスの特徴
冬バス攻略は難しいがそれ以上にメリットがある!
難しいとは言ってもなんとかして釣り上げたいですよね。
攻略が難しい冬のブラックバスですがデメリットだけではありません。
決して簡単ではないですが可能性がないこともなく、場合によってば良いことも。
冬バスのメリットをざっくり4つくらい!
- 体力のある大型のブラックバスは冬でも動き回る
- 狙うポイントが少ない
- なかなか釣れないため、子バスでも嬉しい
体力のある大型のブラックバスを狙える!
冬のブラックバスは活性が落ちあまり動き回りませんが、必要に応じて餌を求めフィーリングする個体もいます。
それが体力のある大型のブラックバスです。
子バスに比べ大型のブラックバスは、その体の大きさから必要とするエネルギーが多く、また体力もあります。
こう言った大型のブラックバスは冬場の寒い時期でも動き回ることができ、小型のブラックバスと比べてもはるかに活性が高いです。
いつも子バスばかりのフィールドでも、子バスはボトムでじっとしているのに対し、大型のブラックバスだけ動き回っているのであえて冬バスを狙い、大型だけを狙って釣行に出かけるアングラーもいます。
狙うポイントが少ない
これは人によってはデメリットかもしれませんが、夏場などの暑い日には、好条件のポイントが無数にあり、ポイントを探りきれず1日が終わってしますことも多々あると思います。
しかし冬のブラックバスは活性が低いということもありますが、行動範囲が限られてきます。これは狙うべきポイントが絞れると同様で、あちこち移動せず釣りだけに集中できるっていうのはメリットじゃないかと思います。
冬のブラックバスは基本的にディープエリアのボトムにいます。
これは水深が深い箇所の方が水温が安定していてブラックバスが急激な温度変化を気にすることなく安心できるからです。
しかしこれはディープエリアが重要なのではなく水温が安定するエリアというのが最重要です。
どんなに深いエリアであろうと1日を通して水温の変化が激しいようなポイントはブラックバスは好みません。逆に他のフィールドに比べると少し水温が低く、またそんなに深くはないが、1日の水温変化が少ないと言ったポイントはブラックバスが好みます。
なかなか釣れないため子バスでも嬉しい
本格的な冬バスを釣ったことのある人ならば分かると思うんですが、冬バスが釣れた時は本当に嬉しいです。
ブラックバスフィッシングは、状況判断やブラックバスの状態を考え抜いて答えを探す釣りです。そのため毎回答えが違い、釣れないのが面白いちょっと変った釣りでもあります。
そう言った過程を楽しむバス釣りだからこそ、本当に難しい冬バスを釣り上げたときの喜びは夏場の50upに等しいと言っても過言ではありません。
また釣れれば大きいのが冬バスの特徴です。
寒い中、震えながらバス釣りに出かけて50upが釣れた時なんか控えめに言って最高だと思いますよ!
僕も雪の降る中バス釣りに出かけ、メタルバイブで47センチを釣り上げた時がありますが、頭に雪を積もらせ耐え抜いて釣りをした甲斐が本当にありました。
冬バスを攻略するポイント
冬バスを攻略するにはいくつかポイントがあります。
- 狙うべきポイント
- 冬バスの攻め方
- 冬本番はリアクションバイトを狙う
狙うべきポイント
基本はディープエリア
やはり冬バスを攻略するにはディープエリアを探るのが最もいいでしょう。
ブラックバスの生態上、水温が安定しやすいディープエリアにブラックバス が固まっていることが多いので、河川や野池なんかで釣りをする際は、、そのエリアで一番深い箇所を探し当てることが釣果に直結すると思います。
また忘れないでもらいたいのがディープエリアより水温が安定するエリアというのが重要です。
カレントがガンガン当たっているようなディープエリアはブラックバスも好みません。冬場はウィードが枯れているエリアがほとんどだと思いますが、ウォードが残っているようなエリアはカレントも少なく比較的水温が安定しやすいです。
水深とウィードを目印にしてのエリアを選定しましょう。
夕マヅメのシャローエリアが熱い!
朝マヅメ、夕マヅメとありますが、冬場に有効なのが夕方です。
冬場は夕方が1日を通して水温が最も高くなり、ブラックバスの活性も夕方がピークになります。
朝マヅメも悪くはないですが、夜間に冷え切った水温が朝日だけでは上昇しきれず、ブラックバスの行動できる水温まで上がらないのは確かです。
また、一日中動けなかったブラックバスが唯一動ける時間帯ということで、シャローエリアに出てきて積極的に餌を探しまわています。
その一瞬が唯一のチャンスです。多少朝が遅くなってもいいので、ブラックバスの行動に合わせて夕方を積極的に狙いましょう。
本流より水温が高いインレットに注目。
本流に流れ込むインレットの水温に注目してみてください。
もちろん本流より水温が低いインレットは何にもいいとこ無しですが、冬場のブラックバスは水温に敏感です。少しでも水温が高いインレットがあれば、その直下は期待値大です。
夏場の涼みに来ているブラックバスと同様、暖かさを求めて来ているブラックバスもいる可能性があります。注意して釣りをしてみてください。
冬バスの攻め方
冬のブラックバスは、夏場に比べ餌を見つけても行動範囲が非常に狭いです。
夏場の食い気が最もある日なんかは、目に見える範囲全てに反応し、また見えていなくても匂いや音なんかに反応します。
しかし冬のブラックバスは自分の目の前に来たものしか食べず、基本的に動こうとしません。
また目の前にワームを落としたとしてもバイトまで時間がかかります。さらにバイトしたとしても、物凄いショートバイトで、飲み込まず、フッキングしても掛からないなんて事があります。
ダウンショット
そう言った冬バスは攻略するためには、個人的にシンカーとの感覚を短めにセッティングしたダウンショットをおすすめします。
ボトムを狙う釣りで、ピンポイントでブラックバスの目の前にワームを送ることのできるダウンショットは、ネチネチして寒い時期なんかでは苦痛に感じると思いますが、食い気のないブラックバスとコンタクトするに当たって一番釣果が向上すると思います。
またサイズもできる限り小さくして、マスばりでセッティングしましょう。これは数少ない貴重な冬バス特有のショートバイトでも確実にかけられるようなセッティングです。
おすすめのワームは素早く動き回るような小魚を模したシャッド系より、ボトムに溜まっているようなシュリンプ系が良いと思います。
ボトムアップのM.P.S(2.4インチ)なんかがベストじゃないでしょうか。
メタルバイブ・バイブレーション
冬場で最も有名なのがメタルバイブです。
冬がさらに進行して、目の前にワームが来ても全く食べようとしないブラックバスを攻略するには、もうリアクションバイトしかありません。
リアクションバイトは、一年を通してブラックバスに有効な誘い方になります。
普段、捕食として口を使っているブラックバスですが、それ以外にも口を使わせる方法がいくつかあります。
リアクションバイトもその一つで、急に目の前に現れたものや動いたものに対し反射的に口を使ってしまう”反射食い”なんて言われたりします。
これは人間が顔面に飛んできたボールを反射的に避けてしまうのと同じように、ブラックバスの場合、口を使ってしまうという性質を利用した釣り方になります。
水温が一桁になると、ブラックバスは捕食行動をほとんど行わないため、こう言ったリアクションバイトを誘発できるメタルバイブやバイブレーションなどと言った素早く上げて素早く落とすなどと言ったリフト&フォールが有効的になります。
しかし、フック数の多いバードルアーでボトム中心に探る釣りになるので、ロストの可能性も高くなります。
在庫管理には注意しましょう。
シャッド
上記と同じ理由でリアクションバイトを狙ったシャッドの高速巻きも有効です。
ただブラックバスがいるボトムまでしっかりと沈んでいるかという点は確認しながら使ってください。
ラバージグ・スピナーベイト
これは夕マヅメなどのシャローエリアを狙うときに一度試してみてもらいたいのですが、こう言った活性が低い冬場なんかでのフィーリングタイムでは、一度の捕食でできる限り多くの栄養を撮りたいというブラックバスの性質があります。
そう言った性質からシャローエリアにでてきているようなブラックバスは、大きなベイトを好みます。
夕マヅメなどでフィーリング中の大型ブラックバスを狙う際は、スポナーベイトや大きめのラバージグなんかで一発勝負を仕掛けてみてください!
最後にまとめ
ココがポイント
ディープエリアの水温が安定したエリアを攻めよう!
ココがポイント
夕マヅメのフィーリングタイムが熱い!
ココがポイント
水温が一桁台の場合はリアクションバイトをメインに釣りを構築しよう!
最後に・・・
以上、冬のブラックバスを攻略というテーマで記事を書いてみましたが、僕の経験を元に執筆しましたので、かなりの偏見も混じっているかもしれません。
ですので参考程度に頭に入れて置いてもらえたらなと思っています。
ですが本記事が少しでも皆さんの釣果に繋がれば嬉しいです。ではまた次回の記事で!